平成17年度第2回三宅島調査(速報)
東京都島しょ農林水産総合センター大島事業所
目的 :三宅島において、磯根漁業の産業重要種であるテングサの着生状況調査を行い、漁業者に情報を提供する。今回は、三宅島南東部のマクサ漁場および北部のオオブサ漁場を中心に調査した。
調査日 :平成17年5月16日(月)
調査地点:図1に示した三宅島北西部の8地点(水深10m以浅)
調査項目:マクサの0.5m2枠取り調査(1×0.5m枠)によって着生量を把握し、調査地点毎に作柄評価を行った。評価基準はA級(着生量1,000g以上/m2)、B級(着生量500g以上1,000g未満/m2)、C級(着生量500g未満)とした。また、枠取りでサンプリングした藻体10本の藻長を計測し、平均値を算出した。
調査結果:
・調査結果を表1に示した。今回調査した漁場では、クズレイシ、伊豆岬、ハシガサキ以外ではほとんどマクサの着生は認められなかった。
・クズレイシとハシガサキでは比較的良好なマクサが見られたが(写真1)、着生量は少なかった。
・伊豆岬では今回最も着生量が多かったが、ヌマがひどかった。
・クズレイシからハシガサキにかけては比較的藻長の長いマクサの着生が認められており、阿古カマニワからカタンザキにかけてよりマクサの生育環境は良好であると考えられた。前年度の調査でも、ほぼ同様の結果であった。
・サワジリでは今回の調査地点のなかでは、最も多くトサカノリの着生が認められ(写真2)、漁場として成立すると考えられた。他の場所ではトサカノリの着生は見られたものの着生量は少なかった。
・今回の結果から、三宅島西側では噴火後、マクサはまだ漁業の対象となるほど回復していないと判断された。
表1.マクサの漁場評価
調査地点 漁場評価 1u当たり着生量(g) 10本平均藻長(mm)
@ 阿古カマニワ
A 湯の浜
B ウノクソ
C カタンザキ
D クズレイシ C 291 101
E 伊豆岬 B 566 147
F ハシガサキ C  178 133
G サワジリ(ダイボウ)

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