平成11年6月18日  No.253
テングサ作柄調査結果
 5月6日〜6月3日に、八丈島の3地区において枠取り(1m2枠内での全藻採集)および目視調査によりテングサの作柄状況を調査しましたので、その結果をお知らせします。
 調査地点は11ヶ所で、結果は図に示したとおりです。
 漁場全体では、テングサの分布範囲と規模は昨年と大差ないようでした。しかし、枠取りした7地点中5地点で藻長が短く、4地点で着生量(1m2内の採取総重量)が少なかったことから、成長については昨年よりやや遅れていると思われます。なお、藻質についてはほとんどの藻体が鮮紅色をしており、雑藻類の付着も見られず、やや、良好でした。
 本年は、神湊港における旬別水温が2〜4月は概ね平年並みであったものの、5月には2℃程高く推移しました。従来から八丈島のテングサ水揚げ量は、春から夏にかけての海水温が低いと多くなるといわれています。
 今後の海況変動に注意しながらテングサの生長を見て,適時収穫していくことが必要と思われます。
東京都水産試験場八丈分場
東京都八丈島八丈町三根4222
TEL 04996-2-0209
FAX 04996-2-3429

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